袴の種類は、つくりによって二つに分かれます。行灯袴(あんどんばかま)は腰から裾まで一続きの筒状で、馬乗袴(うまのりばかま)は二股に分かれた形です。どちらも前側の襞(ひだ)は同じなので、立っているときは区別がつきにくくなります。この記事では、二つの見分け方、誰がどちらを着るのか、現代の袴風スカートや袴パンツとの関係を説明します。
この記事のポイント
- 両方あります: 袴には筒状の形と二股の形があり、「袴」という言葉は一つのつくりを指すわけではありません。
- 行灯袴: 行灯袴は、腰から裾まで一続きの筒状です。
- 馬乗袴: 馬乗袴は、二本の広い脚に分かれています。
- 見分け方: 大きく踏み出したときや座ったときに違いが分かり、立ち姿では分かりにくくなります。
- 使い分け: 卒業式や着物に合わせる礼装では行灯袴、武道や男性の礼装では馬乗袴が一般的ですが、慣習は場面によって異なります。
- 現代の形: 袴風スカートと袴パンツは、この二つの形をそれぞれ取り入れたものです。
袴は筒状か、二股か
袴には、どちらの形もあります。行灯袴と馬乗袴は、前側の襞、紐、腰板が同じです。立っているときは脚が襞と長い裾に隠れるため、区別がつきにくくなります。
写真でも分かりにくいことがあります。筒状か二股かが隠れる姿勢で写っていることが多いからです。
この違いは実用面で大切です。歩幅の自由さ、膝をついたり座ったりするときの動き、行事や学校、道場で求められる形が変わります。全体像は、サイトのガイドの馬乗袴と行灯袴の説明で確認できます。
はき方もつくりによって異なります。行灯袴は一続きの筒に両足を入れます。馬乗袴は、ズボンと同じように左右の脚にそれぞれ足を通します。紐と腰板の扱いは、どちらも同じです。
行灯袴:筒状の形
行灯袴は、腰から裾まで一続きの筒状につくられています。名前は行灯の形に由来すると一般的に言われています。Hakama Pantには、この形のデザインコンセプトとしてチャコールの行灯袴が掲載されています。
この形は、歩く、立つ、椅子に座るといった動きに向いており、長い着物の上にもなめらかに重なります。一続きの裾が、腰から床まで途切れない線をつくります。大きな歩幅は一続きの裾によって制限され、これが動きの面での主な違いです。
卒業式の装いで、着物や振袖、帯と合わせて着用されることが一般的で、そのほかの礼装でも見られます。慣習は学校や行事によって異なるため、特定の場面のために購入する際は事前に確認してください。
馬乗袴:二股に分かれた形
馬乗袴は、股でつながった二本の広い脚でできています。名前は乗馬に由来するとされています。左右の脚が別々に動くため、広い構え、膝をつく動作、大きな歩幅が妨げられません。
それぞれの脚の裾が十分に広いため、立っているときは分かれ目が目立たず、一枚の袴のように見えます。この形は、合気道、剣道、居合道、弓道などの武道で一般的に見られ、男性の礼装でも使われます。
当店のディープネイビーの馬乗袴は、この形の伝統的なデザインコンセプトです。
馬乗袴の慣習は道場や行事によって異なるため、稽古用に購入する前に指導者に確認してください。色、丈、紐の結び方まで、道場によって異なることがあります。

行灯袴と馬乗袴の見分け方
| 項目 | 行灯袴 | 馬乗袴 |
|---|---|---|
| つくり | 分かれていない一続きの筒 | 二本の広い脚 |
| 見分け方 | 歩いても座っても脚の間に分かれ目がない | 大きく踏み出すと脚の間に分かれ目が見える |
| 主な着用場面 | 卒業式や着物に合わせる礼装 | 武道や男性の礼装 |
| 動き | 歩く、立つ | 広い構え、膝をつく動作(由来は乗馬) |
| 現代の形 | 袴風スカート | 袴パンツ |
写真から見分けるときは、大きく踏み出した瞬間や、膝をついた姿勢、座った姿勢を探します。脚の間に分かれ目があれば馬乗袴、裾が一続きなら行灯袴です。立ち姿だけでは判断が難しいことが多いです。
お店で見るときや手元に袴があるときは、裾から手を入れるか、片側を持ち上げると分かります。筒が二本あれば馬乗袴、一続きなら行灯袴です。
商品ページでは、タイトルや説明に形が書かれていることが多いです。コンセプト画像はデザインの意図を示すもので、つくりを保証するものではないため、文章の記載をよく読みましょう。
誰がどちらを着るのか
卒業式や礼装では、着物や振袖に行灯袴を合わせ、帯を締めて着用する姿が女性の卒業式の装いとして一般的です。当店には、この組み合わせが振袖・行灯袴 卒業式セットとして掲載されており、セットでのみ販売しています。
武道や男性の礼装では、合気道、剣道、居合道、弓道などで馬乗袴が一般的です。男性の礼装の着物にもよく合わせます。流派や行事によって異なることがあり、弓道や儀式の場では別の慣習もあるため、具体的に確認してください。
女性用の袴に決まった一つの形はありません。女性は行灯袴と馬乗袴のどちらも着用し、場面や学校、道場の慣習によって選びます。着ける順序については、袴の着方と紐の結び方のガイドをご覧ください。
現代の袴風スカートと袴パンツ
袴風スカートは、行灯袴の輪郭を取り入れた、襞のある巻きスカートやロングスカートが多く見られます。結ぶウエストが残されていることも多く、袴の特徴が普段のファッションに取り入れられています。
袴パンツは、馬乗袴の輪郭を取り入れた、襞のある広いパンツです。多くは平らなウエストバンドやゴムのウエストが付いており、丈が短いものはキュロットのように見えます。当店のレディースの袴パンツのコレクションには、こうしたデザインがまとめられています。
どちらかを選ぶ際は、まず必要な動きと場面のあらたまり具合を考えてください。次に、靴を履いたときの丈と色を確認しましょう。学校や式典、道場で袴が求められる場合、どちらも袴の代わりにはなりません。
Hakama Pantに掲載されている各形のデザイン
Andon Skirt-Style Hakamaはチャコールのデザインで、分かれていない行灯袴の輪郭に、しっかりしたウエストと流れ落ちるような襞を合わせています。掲載サイズはS〜XXLです。
Umanori Divided-Leg Hakamaはディープネイビーで、紐で結ぶウエストと整った襞を持つ、伝統的な二股の輪郭です。掲載サイズはS〜XXLです。
Furisode Kimono + Andon Hakama Graduation Setは、ディープネイビーとアイボリーの組み合わせで、控えめな抽象的な花柄の振袖に、流れるような行灯袴を合わせたセットです。当店では着物や振袖の単品販売はしていません。
いずれもデザインコンセプトですので、各商品ページに記載されている形、色、掲載サイズを比べてください。
まとめ
袴の種類は一つではなく、筒状の行灯袴と二股の馬乗袴があります。まずどちらの形かを確かめ、場面や学校、道場で求められる形に合わせて選んでください。そのうえで、商品ページで形、色、掲載サイズを確認しましょう。二つの形を並べて比べるには、伝統的な袴のコレクションをご覧ください。








